かいたことおきば

メロンと一緒

美容院の話

こんばんは、めろんジュースです!

 

考えてみたら友達や同僚がネット上でめろんジュースって名乗ってたら嫌ですよね…。

 

さて、みなさんは美容院が好きですか?

 

私は前まで美容院が大嫌いでした。

今も別に好きでは無いですが前よりマシにはなりました。でもまぁ嫌ですよね。行くの面倒ですし2.3時間溶けちゃうし。

 

ここからは美容師の悪口を含みますが、

口では何を言っていても心の中では非常に尊敬しているということを忘れないでください。

 

美容師さんてのは、何か勘違いしてる人が多いんですよね。

 

人は別に、美容師とおしゃべりに行ってるわけじゃないんですよ。

いつも様々な人間関係や雑事に疲れながら、時間をとって散髪、染髪しようとしてるだけです。

 

だから髪をなにより最優先にしてくれたらそれでいいのです。とにかく髪をよくするぞという信念さえあれば、そのまま施術や接客の丁寧さとなるため、客が嫌な思いをすることは多くはないでしょう。

 

しかし、なんだか知らないけど気だるげに自分の話などをしてくる美容師さんは一体なんなんでしょうか?

 

昔いいともに出ましたとかいう話されても、知らんよ。こっちは。

 

いいともに出た時仕込みがあったって話をされたので、仕込みと言えばモニタリングですよねwwwって話を合わせたら、なぜかちょっとムッとして

「でも、やらせっていうか、テレビ業界もそういうのやってかないと面白く出来ないから」

とか言われましたけど、モニタリング関係者だったんでしょうか?

じゃなかったらモニタリングが仕込みって言われてムッとする奴いないだろ!いるとして、どういう信念があって怒ってんだアレに!?

 

まあでも自分もついつい盛り上げてしまうのが悪いんですけどね。気づけば大物俳優へのロングインタビューみたいになってしまうんです。

 

前、イタリアで修行してたって話されたことがありました。

「えっ!?珍しいですね、なんでイタリアなんですか!?」

「いやぁ、イタリアを選んだのは、まぁなんとなく好きで…行ってみたいなーって…。」

「イタリア語話せたんですか?」

「いや、その時は全く。冒険心ていうか、まぁ着の身着のまま?なんにも知らないのにいって、部屋も仕事も飛び込みで見つけたね。そっからは、ベッキオ橋毎日渡って、トマトめっちゃ買ってたし、仕事も軌道に乗ったよ」

「えぇーっ…どうやって!??すごっ…!」

 

こんな感じでさんざん『言葉わかんないし知り合いもいないのに異国で自活できてる俺って実は異端かもしれない』というラノベが書けそうなくらいアピールをしてきたのに、話掘り下げたら単に奥さんがイタリア人だったという意味不明な時間もありました。マジでなんだったの?あの時間。だったら、何にもすごくないんだよ。イタリア行くのにイタリア人を伴ってんだもん。そりゃ部屋も仕事も見つかるわ。いい加減にしろよほんとに。

 

あと最近多いのがインスタ関連の問題ですね。

インスタ見て適当に検索してまぁこれでいいかなぁって決めていくじゃないですか。

 

一時期、そんなに推しではないけどわりとよくインスタを見てたアイドルの投稿見て、この髪色ちょうどよさそうだなと思ってその子がいってた美容院に行ったんですよ。職場近かったので。

 

「えぇっ!?あの子のインスタ見てきてくれたんですか!?」

「はい。でもすみません、その、無課金勢というか、そもそも別に推してる訳じゃなくて…ファンってわけでは…。」

「えー、伝えたら喜ぶと思います。えー、絶対喜びます。あっ、けどあの子……最近髪暗くしましたよ?」

「あーそうなんですか。いや、よく知らないですけど。今のその子っていうのはまぁよくて、この時の写真の色に近づけたいんです。そんなに推しって訳じゃないんでよく知らないんですよこの子のこと」

「はい、はい、そうなんですね。てか、あの子も色々大変らしいですよぉ。ほら……前に彼氏との流出があったじゃないですか」

 

知らんてーーーー!!!!!

 

しつこーーー!!!

 

照れて隠しでファンじゃないっていってると思ってるのか知らんけど、何回言ってもその子の話してくるんですけど!?

照れるか!ファンなら食いつくよ!

 

その後も何回言っても日本語が通じなさすぎたので、無理やり漫画村の話をして乗り切りました。

 

で結局、仕上がりはただの黒髪でした。

 

は……?と思いましたね。

やり直しに行ったけど、まぁなんかポヤンポヤンした感じで…。まだ少しあの子の話をしてきたので、阻止するために突然新進気鋭のアニメ映画監督話をしましたけど、こういうの疲れるんですよね…。

 

そんな感じでまた別の美容院に行きました。

 

そこは声かけてくれて練習台になったことがある美容室なので、何回か行ったことがありました。私はその人を見ると毎回カリブの海賊にいる髭の人を思い出します。

 

前回ただの黒髪になったことを訴えたら、「その人色盲なんじゃない?」という衝撃発言が飛び出しました。

でもまぁ、そこまでいうならあの微妙なニュアンスが出せるんじゃないかと期待するじゃないですか。

その時も真っ黒になりました。

しかも「うん、ちょうどいいじゃん」などと、強引に押し切られて終わりました。

 

その人恋バナが大好きで、同棲中の彼女と倦怠期って話されました。状況が3年前と全く変わってないので、どんだけその状態保ってんだよと逆に驚きますが、こんな他愛もない世間話もヘアカラーが失敗した瞬間に

知るかーーー!!!無駄話すんなー!!!!!!!!!女性に失礼だからさっさと結婚するか別れるかせんか、バカモンが!!!!!!!!!と雷を落とすしかないのです。

 

まあそんな感じで怒りが頂点に達しかけていた時、よーくレビューを見ないからいけないんだ、と自身の態度を思い改め、めちゃめちゃレビューを見ることにしました。

「ヘアカラーで落ち武者みたいにされました」という悲しみの投稿を発見しましたが、ヘアカットではなくヘアカラーでどうやって落武者になるのでしょう。逆にすごい技術なのではないでしょうか。

まあでもとにかくレビューがかなり高い近所の美容室に行ってみたんですね。

 

そしたら、すごく優しいちゃんとした社会人という感じの落ち着いた女の人で、東京にきて初めて髪の毛が普通に染まったんですよ…。

すべてにおいてレビュー4.98という高さ、納得でした。

 

しかし、ここからが私の悪いところです。ここまで明るくなれば他の色も入るはずだ!と勢いづいてしまい、少し伸びてきたときに懲りずに表参道へ行ってしまいました。

 

official髭男dismのボーカルに髪型、フォルム、雰囲気がそっくりな人が出てきました。

「(ヒゲダンさんの)インスタ見てきました。こんな感じにしたいです」

しかしなぜか、自身のインスタには極力触れたくないような感じでそーっと見て、

 

「あー、これ、ほんとは、暗いんですよね…6トーンくらいなんです…」

 

写真はどう譲歩しても8-9トーンあるのに?

5とか6って地毛レベルだよ?

 

たしかに、たしかにですよ。美容師のインスタは加工された写真で溢れかえっています。でも、それが全く実際の技術と異なるのであれば、それはもうインスタの視覚情報が無意味ということになりませんか?言ったら広告詐欺ということになってしまうじゃないですか。

 

まあでももう座っちゃったし、絶望しつつも、じゃあ明るくなっても良いので暗くしないで、赤みを消してこれみたいな青っぽい色合いにしてください。

と伝えました。んー、ていうよりは、ベージュ系にするかも。となぜかオーダーを無視する髭男dism。

 

まあそれでもいいですと伝え、そのあとは「彼女との別れは満場一致でした」とかまじめに言ってくるので面白くて、別にそんなに嫌な思いもしませんでした。

問題は仕上がりです。

 

いや…黒髪じゃん。

 

もうその、ブリーチなし透明感カラー!僕にしかできない色味!とか全部禁止にしてくれないかな。ブリーチしてなかったらほんとは無理なんでしょ?無理なら嘘つかない方がいいと思う。

ただ暗くならなければいいという条件を提示したにもかかわらず、なぜただの黒髪なのか

全然意味が分かりませんでした。

 

最初はヤバいと思ったようで、うん!明るすぎず暗過ぎずいい色!とか誤魔化そうとしてましたけど、徐々に黒くなってしまったことを認めて謝罪し始めました。これまでの美容師さんは、何食わぬ顔でいいじゃんいいじゃん〜透明感!とか言ってごまかすような、どろぼうのはじまりみたいな人しかいなかったのでなんて素直なんだろうと驚きました。

 

で後日直しに行くことにしました。

 

先日うまくいかなかったのごめんなさい、今度こそはしっかりと染めますと意気込んでくれました。

 

「お客さん最近、この1年くらいではじめたこととか、ハマってることとかありますか?」

 

「えーなんだろ?特にないかな…?何かあります?」

 

「実は僕、ママ活始めようと思うんですよ」

 

えーっ!!!

 

予想外すぎるwママ活始めるの?えぇ?wwwなんでwwwもっとなんか趣味とかじゃないんだwww

 

ほぼ↑みたいなことをそのまま言ったけど、まあその反応は慣れてるって感じで

「なんかー別にお金欲しいとかじゃないんですけどー僕ってお金持ちでデキる女の人って苦手なんですよ。フン!みたいな」

「へー、苦手なんですね」

「はい。でもそういう人ってー、あんまり知り合う機会ないじゃないですか。ママ活する中でー、見えてくるのかなーって」

 

???

嫌いなんじゃないんかい?だからこそわかりあいたいみたいなことかな?別に普段交わることの無い、苦手なタイプの人と分かり合わなくてもいいと思うけどね…。

 

「…まあでも美容師さんだったら、いずれ独立考えてる時に人脈とかあったら良さそうですしね。ママ活で仲良くなって…とか」

「そう!そうなんです!自分は大人の関係とかはちょっとなしなんですけど、まあご飯とか食べるだけにしてー、お金が欲しいってわけではないんでーー、経験として??色んな人の話きけたら面白いってのもありますしー、別に今もお金もらってるしそんな今よりお金がいっぱいほしいぞってわけじゃないんですけどー、今しか出来ないこと?って考えた時にーー 、あ、じゃあママ活なのかなーー、ちょうどいいじゃんって思ったりとかして〜」

 

逆に髪に集中しているから、こういう繰り返しになっているのかもしれません。

 

ヘアカラー塗り終わり、じゃ少し置きます!そんなに置かないですからね!と言って去っていきました。

今度こそ明るくなったらいいなぁと思いながらまっていると、10分もしないうちに戻ってきました。

 

「よし!!!あと2分くらいかな?そんなに置かないんで。ちょっと数十秒が勝負なんで、ここで見てます」

「あ、どうもありがとうございます」

 

あと2分くらいということで自然に雑談が再開されました。

「やっぱり毎日ここの美容院に出勤するのって疲れるんですよね…。でもここにこないとお金貰えないじゃないですか?だから休みの日に働いてないのにお金もらえるってなにかって考えたときに、それはママ活かなって」

 

…まあ、そうなんだけどね!言ってることは間違ってないよ!でもなんかさっきと言ってること違くない??さっきはあくまで知見を広めたいみたいなこと言ってなかった??あとここに来ないとお金貰えないのは当たり前なんだけどね!

 

「うんうん、なんかママ活してる層にウケよさそうですよ!今どきの若者らしい人と遊びたい人が多いでしょうし」

「そうですかね??てか僕芸能人で誰に似てます?」

「あ!!!えっと顔がそっくりってわけじゃないですけど、あれ!あの人!ヒゲダンのボーカル!絶対言われますよね!?」

「え!??ヒゲダンのボーカル…!?いや、全然!!!初めて言われました!」

「え!?雰囲気もいわれたことないですか!?」

「ないですないです。えー、ヒゲダン…?かぁ…初めて言われました」

 

そんなにピンと来ないか!??

髪型がまずそっくりだし、輪郭とか顔つきとか服装とか、明らかに雰囲気の系統は同じではあるのに、そんな認めがたい!?

まねだ聖子が、聖子ちゃんに似てるなんて初めて言われました!って騒いでるようなもんだと思う…そんなに寄せてるのに!?みたいな…

 

「僕、自分で言うのもアレなんですけど、えー…アシスタント時代はよく、そのー…Hey! Say! JUMPの有岡大貴くんに似てるってお客さんからめっちゃ言われてました」

 

あーーー!!!ジャニーズね!ジャニーズに似てるって言われてたのなら、不服だよね!ごめんそれはごめん…。

いつまでアシスタントだったのかとか全然知らんけどね…まぁたしかに似てるっちゃ似てるかも…?でも有岡くん自体目元濃くないから、マスクしてても有岡大貴くんに似てるねって言われるのはざわちんでもない限りなかなか無謀な挑戦だよね…

 

少々疲れながら思う。(いや、もう15分は経ってるよ)と。一分一秒を争うんじゃなかったのか?

大丈夫か…?

 

結局、あと2分が勝負という感じで勇んでやってきた美容師さんが誰に似ているかという話を中心に、20分ほどただ過ごし、シャンプー台へと移動しました。

 

鏡の前に戻ってタオルを取るとーーー

 

そこには、これから気持ち切り替えて就活頑張るぞというただの黒髪の人がいました。

 

おーーーーーい!!!!!!

 

いい加減にしろーーー!!!!!何がママ活だー!!!!!!

 

まあでも、憤りを通り越して

あ〜…しょうがないですね…wという感じでした。

 

この美容師さん今までの適当な人と違って全然悪い人ではないので、えー!なんで染まらなかったんだろ!悔しい!時間経ってくれたのにほんとごめんなさい…と悔しがってくれたので、なんだか許せる気持ちになりました。末っ子のような要領の良さがありますね。

実際美容院で毎回許せるor許せないの2択になるというのも変な話なんですけどね。

 

でもまあ、演技にせよ本心にせよ、失敗した時にちゃんと謝ってくれて、悔しい!って言ってくれる素直さは、かなりママ活には向いてると思いましたね。

 

長くなりましたが、すべての美容師さんを心から尊敬してます、ほんとです。

 

ではまた!